【数字】 31

みそひともじ
短歌である、和歌の一形式で、五七五・七七の31文字で作られる
漢詩に対して和歌、長歌に対して短歌とよばれる
そもそもは歌として詠まれてものだが、現在は詩として文学の一員
文字数が決まる形式でつくられるが、もともとが歌なので、節回しに無理が無い場合には、字たらず、字あまりとは本当はいわないそうです

古くは古事記の中でスサノオミコトが読んだ歌が登場する、その後万葉集古今和歌集などの編纂が行われ、幾度かの栄枯盛衰をへて、現在に到る、「サラダ記念日」が記憶に新しいかな、今はさらに短い形式の俳句の方が親しまれているかもしれないですが、平安の頃は、貴族の教養の一つというより、和歌の出来で出世がきまるなんてこともあったようです

天徳内裏歌合、左右のチーム(藤原方、源方)をつくり、それぞれが事前の出されたお題にしたがって和歌をよみ優劣を競う、審判はなんと御門(村上天皇)、結果は藤原方の勝ち、この歌会、源方に陰陽師岡野玲子)で登場する源博雅が登場します(読み手を勤めることになる)

和歌といえば、百人一首
有名なのは、藤原定家撰の小倉百人一首、内裏歌会で詠まれた、兼盛や忠見の歌も選ばれてます、江戸時代に今のような絵のはいったカルタの形になったようです、このカルタの老舗の一つが任天堂

坊主めくりぐらいしかしたことはないけどね、歌は覚えられなくて
ちなみに100首のうち、男性79首(内坊主が15)、女性が21首です

ちはやぶる、かみよもきかずたつたがわ、からくれないに、みずくくるとは

相撲取りの竜田川というがおったな、吉原で見初めたのは「千早」
ご隠居さんのしったかぶりでどんでもない解釈は始まるのは落語の「千早振る」
これは好きな話の一つです
落語では、もうひとつが崇徳院 せをはやみ・・・ってやつですね


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QED 百人一首の呪 (講談社文庫)QED 百人一首の呪」 高田崇史
(これデビュー作です、百人一首覚えている方がよまれると、またひとしおかと)

陰陽師 (7) (Jets comics)陰陽師」 岡野玲子
(歌会の話はたしか七巻目です)