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通称ナナサンカレラ
1973年式ポルシェ911カレラRS
ツーリングカーレースのため911をベースにしたレーシングバージョンとして計画、当初500台の予定(当時のツーリングカー規定で参加のために必要な生産台数)が人気による1500台以上生産された。
その昔スーパーカーブームってのがありました
その一翼を担ったのが、池沢さとしのコミック「サーキットの狼」
1975年から1979年までジャンプに連載
1977年には実写版で映画化されてます
そこで、主人公、風吹裕矢のライバル、早瀬左近が最初に乗ってたのがこのナナサンカレラ、なぜか、ナチス鍵十時のマークがついてました。
ライバルといっても、主人公の風吹が乗っていたのは、ロータスヨーロッパ、排気量1600CC、130馬力ちょっとに対して、このナナサンカレラは2700CC 210馬力、普通はこれだけ車の大きさが違うと一緒には走らんけどね、このコミック最初は、違法の公道レースだったから、まあ車の性能差がそのままってことも無かったんですが
ほかにも、トヨタ2000GT、ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリディノ、マセラッティ、などなど、あの頃はスポーツカーメーカーも確かに多かった
フェラーリとランボルギーニのどっちが早いなんていい争いになったりしてね
カタログ上はカウンタックも365BB、どっちも300キロになってたんだたしか
またこのナナサンカレラ、未だに実車のほうも人気が高い
その理由の一つに翌年1974年モデルからは、アメリカの安全基準に適合させるためもあって、フロントバンパーが一回り大きくなり、デザイン上のバランスがちょっと変わったりしたんで、そのあたりも人気のひとつといわれてます
たしかに、74年モデルからはデザイン上ちょっと重たくなった印象があります
ポルシェにとってもこのカレラの名前は、その後も911のハイパフォーマンスモデルに繰り返し登場、今でもカレラの名前は使われています