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二十八部衆は、千手観音の眷属
東西南北と上下に4(6x4=24)、東北、南西、北西、西南に各1(4x1=4)、の合計(24+4=28)28

弘法大師が日本に持ち込むが、日本以外ではあまり一般的ではない、それは根拠となる教典がけっこういい加減らしいらか

でともかく、千手観音を守護する28名がいらっしゃるわけだが
この中に、帝釈天とともに阿修羅王の名がある

帝釈天は、十二天の東担当、元はインド神話梵天、須弥山の頂上におり、この世を守る者、いわば正規軍の将軍、四天王は彼の配下になるらしい

阿修羅王は、修羅道の主(ポジションとしては、地獄の主、閻魔王と同格か?)、元は呼吸の神で、その姿は三面六臂
もともとはインド神話の天界の住人で、帝釈天に娘を奪われたことから、帝釈天の軍勢に戦いを挑み、天界から追放されるが、のちに仏教に取り込まれ、敵の帝釈天とともに二十八部衆の一員になる、そして千手観音の信者を守護する二十八部衆のメンバーとして互いに名を連ねている

阿修羅といえば、国宝、興福寺の阿修羅像
三面六臂という異形でありながら、その姿は美しい、

日本人特有の判官びいきというわけでも無いのだろうが、いわば正規軍としての帝釈天の軍勢あいてに長き戦を戦う姿は、なんとなく肩入れしたくなる、だいたい戦いを始めた理由はどうみても帝釈天に非があるでしょう、いくらなんでも娘さん奪っちゃいけませんって、いくら神様(当時はインドの神様)だからって、ただどうもこの辺りになると、いろんな物語が整合性なく取り込まれてしまっている感もあって、多少話のつじつばが合わないところも多いんですけどね

ただ、このイメージの作っている要員の一つは、光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」、萩尾望都のコミック版の方が有名かも、特に、中性的な魅力をもった、この作品での阿修羅王は未来の救済を説く弥勒の意思を問うため帝釈天との軍勢との戦を続ける、ここでの阿修羅王は、無慈悲で一方的な意思(神・運命)に屈することなく、自らの信じる道を何故と問い続けならが、戦いとともに歩んでゆく者として描かれている

そういえば、アシュラ男爵ってのいましたね
マジンガーZの敵役、半分は女性なのに、男爵ってのもちょっと変ですが