昔聞いた落語の話、タイトルは忘れてしまったが、どこか寒い土地にいった人の話がある、その場所はとても寒いので人が話す言葉が相手に届く前に凍って地上に落ちてしまう。道端にはそんな言葉玉が冬の間一杯落ちている、そして春になると道端に落ちていたその言葉玉が一斉に溶け出してそれはそれは騒がしいそうだ。
なんかおかしいんだけど、不思議と雪解けの中人々の冬の間、凍っていた言葉がざわざわ溶け出す光景って、きっときれいなんだろうなと思ってしまう。
朝見かけたどんぐりと近頃この日記以外にもあちこちに言葉を落としていることが時間差をもってどこかで溶け出している光景をちょっと思い浮かべた。その溶け出した言葉はいったいどんなイメージなのだろう?