映画 少年探偵団

新文芸座で今やっている乱歩関連の映画を仕事が終わってからみに行く、土曜日は大変に混雑であったが、さすがに平日のためかそこそこのいり、作品は昭和30年代の少年探偵団もの、怪人二十面相明智先生、少年探偵団の小林君が登場する奴です、作品としての映画そのものより映し出されている東京の風景の方が印象的、特に少年探偵団の面々が街中で新聞売り、靴磨きなどの商売をしながら登場するのだけど、それが違和感なく日常で子供が街中で仕事をしている状況が描かれていること、もう五十年も昔とはいえこの間のこの国の変わりようをあらためて目の当たりにしたようでした。
作品の方は、二十面相の隠れ家で落とし穴に落ちた明智先生、おきまりのように落とし穴に水が流し込まれます、すると、いつのまにか、ビニールの全身雨合羽を着込み携帯モールス信号機で連絡をとる明智先生、一体どこからそんなもんとりがしたのか全く説明なし、また秘書のお嬢さんは二十面相の手下に捕まると、そんなこともあるかと思ってとおもむろにとりだすのが、伝書鳩・・・ これには場内から失笑が
おまけ
巨人の星の最初の方で花形満が野球チームのメンバー全員を自分のオープンカーに乗せているシーンがあって、堀井さんの本などでネタにされていましたが、この作品でも明智先生、少年探偵団のメンバー7人をいっぺんに自分のオープンカーに乗せて出かけるシーンがありました、ひょっとすると当時オープンカーには定員の概念がなかったのかもしれません。