幻影城

jinc2004-08-21


池袋で開催中*1の乱歩展*2いってきました。もちろん目当ては幻影城
でも中がみれるといっても二階はおろか、一階の階段裏の方はまるで見えず・・・入り口から中を覗くだけ ちょっとがっかり、でもびっしり並んだ蔵書(約二万余点)は乱歩の几帳面な一面をみるようにきれいに並んでいました、私の家とは大ちがいってくらべるほどうちには本ないというより本棚がないですけど、この土蔵建築学的にみてもなかなかもののようで区の土蔵自体が区の文化財となっているようです。なにはともかく、日本探偵小説(あえて)の第一人者の遺功が立教大学の手で今後も研究管理保管されることになったのは、ありがたいことだと思います。
同時開催の東武デパートの展示の方では、あの貼雑年譜のオリジナル、ようはスクラップブックなのですが、ところどころ本人が後日朱書きで訂正をいれていたり、「類別トリック全集」の草稿として古今東西のミステリーのトリックをメモ整理している資料もあり、これはかなり綺麗な字で整理されていたのが印象的でした。展示されている資料をみると本当に几帳面な方だったのだとわかります。書籍ではなつかしいポプラ社版の少年探偵団シリーズはあったり、小学校のころ学級文庫や図書室にあって、貸し出しカードに名前を書いて借りて読んだなぁと、年がばれますね。会場を出たところで当然のごとく乱歩関連の諸説を販売していて、買ってしまいました 『貼雑年譜』の普及版 (isbn:4061952668)

*1:8月24日まで

*2:江戸川乱歩と大衆の20世紀展